パーリ仏典 ③-8<br>

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パーリ仏典 ③-8
 相応部(サンユッタニカーヤ)六処篇Ⅱ

片山一良訳

A5判 584 税込14,040円 本体13,000円 978-4-8043-1220-0 2018.09

本巻は、六処篇「一〇相応」(四二〇経)のうち、後半の九相応、すなわち第二「受相応」~第一〇「無記相応」、一七二経からなる。
 第二 受相応は三章、三一経からなり、受、すなわち三受(楽受・苦受・非苦非楽受)を主とする感受の生滅、無常に関する説示を内容とする。
 第一「有偈の章」は一〇経からなり、最初の六経は偈を有している。
 第二「静処の章」は一〇経から、第三「百八根拠の章」は一一経からなる。その第一「シーヴァカ経」は、仏が、竹林精舎に住んでおられたとき、そこへやって来たモーリヤ・シーヴァカ遍歴行者の「個人が感受する楽・苦・非苦非楽のすべては以前に作られたものを因とする、という沙門・バラモンたちの見解」に関する質問に答えられたものである。感受されるものは、①胆汁、②粘液、③風、④集合(三者)、⑤季節、⑥災難、⑦攻撃、⑧業異熟からも起こるから、その見解は邪である、と。
 第三 女性相応は三章、三四経からなる。女性一般に関する説示を内容とする。第一「第一中略の章」は一四経、第二「第二中略の章」は一〇経、第三「力の章」は一〇経からなる。 その第一「無所畏経」は、仏が比丘たちに、五の力をそなえている女性は畏れることなく家に住む、と説かれたものである。五の力とは、容色、財産、親族、息子、戒の力をいう。
 第四 ジャンブカーダカ相応は一六経からなる。  その第一「涅槃問経」は、ジャンブカーダカ遍歴行者による「涅槃とは何か」との質問に答えて、サーリプッタ長老が「貪・瞋・痴の尽滅が涅槃と言われ、それを目のあたり見るための行道が聖八支道である」と説いたものである。
 第五 サーマンダカ相応は、中略すれば二経(第一「サーマンダカ経」と第一六「難行問経」)からなるが、詳説(復元)すれば一六経からなる。いずれの経もサーマンダカ遍歴行者とサーリプッタ長老との問答からなる。
 第六 モッガッラーナ相応は一一経からなり、神通第一のマハーモッガッラーナ(大目連)長老に関する話を内容とする。  第七 チッタ相応は一〇経からなり、いずれもチッタ資産家(質多居士)に関する話を内容とする。
 第八 村長相応は一三経からなり、いずれも村長と呼ばれる者が仏のもとに行き、法の説示を受ける話を内容とする。
 第九 無為相応は二章、四四経からなり、無為(涅槃)に関する説示を内容とする。
 まず、第一章は一一経からなり、その第一「身至念経」は、仏が比丘たちに、無為と無為にいたる道とについて説かれたものである。
 第二章は三三経からなる。  その第一「無為経」は、仏が比丘たちに、無為と無為にいたる道とについて説かれたものである。
 第十 無記相応は一一経からなり、無記(解答されないもの)に関する説示を内容とする。


目 次

凡 例
解説 六処篇Ⅱ所収経の梗概

第二 受相応 第一 有偈の章 1 定経/楽経/捨断経 4 深淵経/当見経/矢経 7 第一疾病経/第二疾病経 9 無常経/触根本経

第二 静処の章 1 静処経/第一虚空経 3 第二虚空経/舎経 5 第一アーナンダ経 6 第二アーナンダ経/第一衆多経 8 第二衆多経/パンチャカンガ経 10 比丘経

第三 百八根拠の章 1 シーヴァカ経/百八経 3 ある比丘経/以前経 5 智経/衆多比丘経 7 第一沙門バラモン経 8 第二沙門バラモン経 9 第三沙門バラモン経/純経 11 無味経

第三 女性相応 第一 第一中略の章 1 女性経/男性経 3 特殊苦経/「三法を」経 5 忿怒者経/怨恨者経 7 嫉妬者経/吝嗇者経 9 犯行者経/悪戒者経 11 少聞者経/懈怠者経 13 失念者経/五怨経 第二 第二中略の章 1 無忿怒者経/無怨恨者経 3 無嫉妬者経/無吝嗇者経 5 無犯行者経/善戒者経 7 多聞者経/努力精進者経 9 念現前者経/五戒経 第三 力の章 1 無所畏経/「強制して」経 3 「征服して」経/一経 5 部分経/「追放する」経/因経 8 境遇経/五戒無所畏経 10 成長経

第四 ジャンブカーダカ相応 1 涅槃問経/阿羅漢果問経 3 法説者問経/「何のために」経 5 安息達者経/最上安息達者経 7 受問経/漏問経 9 無明問経/愛問経 11 暴流問経/取問経 13 有問経/苦問経 15 有身問経/難行問経

第五 サーマンダカ相応 1 サーマンダカ経/阿羅漢果問経 3 法説者問経/「何のために」経 5 安息達者経/最上安息達者経 7 受問経/漏問経 9 無明問経/愛問経 11 暴流問経/取問経 13 有問経/苦問経 15 有身問経/難行経

第六 モッガッラーナ相応 1 第一禅問経/第二禅問経 3 第三禅問経/第四禅問経 5 空無辺処問経 6 識無辺処問経 7 無所有処問経 8 非想非非想処問経 9 無相問経/サッカ経 11 チャンダナ経

第七 チッタ相応 1 束縛経/第一イシダッタ経 3 第二イシダッタ経/マハカ奇跡経 5 第一カーマブー経 6 第二カーマブー経/ゴーダッタ経 8 ニガンタ・ナータプッタ経 9 裸形者カッサパ経/見病者経

第八 村長相応 1 チャンダ経/ターラプタ経 3 ヨーダージーヴァ経/ハッターローハ経 5 アッサーローハ経 6 アシバンダカプッタ経/田喩経 8 法螺貝吹経/家経 10 マニチューラカ経/バドラカ経 12 ラーシヤ経/パータリヤ経

第九 無為相応 第一章 1 身至念経/止観経 3 有尋有伺経/空定経 5 念処経/正勤経 7 神足経/根経/力経 10 覚支経/道支経 第二章 1 無為経/不屈経 3 無漏経/諦経 5 彼岸経/微妙経 7 極難見経/不老経 9 常恒経/不壊経 11 不可見経/無妄執経 13 寂静経/不死経 15 妙勝経/吉祥経 17 安穏経/愛尽経 19 不思議経/未曾有経 21 無災経/無災法経 23 涅槃経/無悩害経 25 離貪経/清浄経 27 解脱経/無執着経 29 島経/洞窟経 31 庇護所経/帰依所経 33 到彼岸経

第十 無記相応 1 ケーマー経 2 アヌラーダ経 3 第一サーリプッタ・コッティカ経 4 第二サーリプッタ・コッティカ経 5 第三サーリプッタ・コッティカ経 6 第四サーリプッタ・コッティカ経 7 モッガッラーナ経 8 ヴァッチャゴッタ経 9 論議堂経 10 アーナンダ経 11 サビヤ・カッチャーナ経

補註
索引