新国訳大蔵経 中国撰述部 第一期全12冊

新国訳大蔵経 中国撰述部 第一期全12冊

木村清孝/監修

A5判 ・上製 ・ カバー装 .


【本シリーズの特徴】
■『新国訳大蔵経 インド撰述部』の姉妹編 
本シリーズは、「インド撰述部」同様、原則として『大正新脩大蔵経』を底本とし、正確な訓読を施しました。ただし、最近の研究成果を考慮して、それ以外の写本・刊本や、『大正新脩大蔵経』に収録されていない典籍を底本とした場合もあります。
■最新の研究成果を踏まえた註と解題 
第一線で活躍する気鋭の研究者が、重要な関連資料を参照した上、読者の理解に資する的確な註記を加えました。さらに、中国の仏教思想史における位置づけや、日本をはじめとする周辺地域への影響など、幅広い視点から「解題」を付しました。
■利用しやすい編集上の工夫 
訓読文の文字遣いについては、原則として、いわゆる新字と現代仮名を用い、また、誤読を防ぐために送り仮名も工夫し、独特な読み方の術語などには多く振り仮名を付しました。さらに、目的に応じて検索ができるよう、主要な術語を網羅する「索引」を収録しました。

【全体の構成】
 本シリーズは六期に分け、全72冊(各期平均12冊)を刊行し、各期4年間で完結(年間平均3冊発行)の予定です。
 原則として『大正新脩大蔵経』所収本を底本とするので、その部門別もおおむね『大正新脩大蔵経』の方針を踏襲し、「経疏部」「論疏部」「律疏部」「史伝部」などの名称を用いました。ただし「経疏部」については、その内容を限定するために、例えば「経疏部〈般若・維摩系〉」のように、さらに細目を付して表示しています。また、『大正新脩大蔵経』の「諸宗部」については全面的に見直し、「法華・天台部」「浄土教部」「禅宗部」「華厳宗部」「三論宗部」などに細分化し、さらに「経疏部」「論疏部」に属していた典籍の一部も、この新たな部門に収めた場合があります。なお、より収録内容が明確になるように『大正新脩大蔵経』の部門編成にこだわらず適宜新たな部門を設けた場合があります。

*刊行順等は変更となる場合もございます。


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①-1 華厳五教章(宋本)・金師子章・法界玄鏡

新国訳大蔵経[中国撰述部]
第1冊 [華厳宗部]
①-1 華厳五教章(宋本)・金師子章・法界玄鏡

木村清孝 ・吉田叡禮/訳註

A5判 338頁 税込10,260円 本体9,500円 978-4-8043-8201-2 2011.05

華厳教学は『華厳経』に基づき、中観・唯識・如来蔵といった様々な仏教教理を採り入れて唐代に成立した、東洋随一の哲学体系である。中国では天台や禅と肩を並べ、刺激し合いながらその思想を深化させ、我が国では奈良朝に伝来し「華厳宗」を確立して以来、近現代に至るまで諸文化への影響の大きさは計り知れない。
本書は華厳教学の最もポピュラーな綱要書『華厳五教章』、第三祖・法蔵が則天武后のために「金獅子像」の譬喩を用いて教理を平易に説いた講義録と伝えられる短篇『金師子章』、初祖・杜順の著作と伝えられる華厳観門(実践論)の最重要典籍『法界観門』を第四祖・澄観が詳細に註釈し、「事事無礙」という究極の世界のあり方を説いた『法界玄鏡』の3典籍の全訳註・解題を収める。

[収録典籍]
華厳五教章(宋本) 法蔵撰 木村清孝 訳註
金師子章 法蔵撰 木村清孝 訳註
法界玄鏡 澄観述 吉田叡禮 訳註


①-2 法華玄義Ⅰ

新国訳大蔵経[中国撰述部]
第2冊 [法華・天台部]
①-2 法華玄義Ⅰ

菅野博史/訳註

A5判 376頁 税込10,584円 本体9,800円 978-4-8043-8202-9 2011.09

天台教学の実質的な開祖・天台大師智顗(538-597)の講説を、弟子の章安大師灌頂(561-632)が整理して成った、根本典籍『法華玄義』全十巻(あるいは全二十巻とも数える)。その全文を三分冊で読み解く第一弾。本書は中国のみならず、日本でも比叡山を中心に連綿と研鑽され続け、日本人の法華経観を方向づけた最も権威ある法華経注釈書とされる。
『Ⅰ』には巻一上~巻四下を収録。五重玄義の通釈としての七番共解の全てと、別釈としての五重各説の第一「釈名」(経題「妙法蓮華経」の解釈)の中、衆生法・仏法・心法の三法に分類して解釈する「法」から、「妙」の解釈について、『法華経』の迹門がそれ以前の経より優れていることを説く「迹門の十妙」の第四「位妙」の大樹の位までを取り上げる。

①-3 続高僧伝 Ⅰ

新国訳大蔵経[中国撰述部]
第3冊 [史伝部]
①-3 続高僧伝 Ⅰ

吉村誠 ・山口弘江/訳註

A5判 432頁 税込10,800円 本体10,000円 978-4-8043-8203-6 2012.09

七世紀中頃に成立した『続高僧伝』三十巻は、南山律宗の道宣(596-667)が当時の文書や碑文の記録、伝聞等を渉猟して著した仏教史の第一級史料である。本書は、皇帝菩薩と呼ばれた梁武帝の治世から、浄土教・禅宗黎明期の北魏(曇鸞・達磨など)、天台大師智顗が出た陳・隋を経て三蔵法師玄奘の唐初まで、この中国仏教全盛期に活躍した高僧たちの伝記を集成したもので、列伝体の形式を採り、訳経・義解・習禅・明律・護法・感通・遺身・読誦・興福・雑科声徳の十篇から成る。
『Ⅰ』は巻第一~巻第六の訳註であり、翻訳に従事した訳経僧の伝〈訳経篇〉、教理究明に努めた学僧の伝〈義解篇〉を収録する。不遇の中で貴重な経論を訳した真諦三蔵、中国に居ながら梵語に通じてインド人僧の翻訳を支えた彦琮、史実としての玄奘三蔵のシルクロードの旅、梁武帝と三大法師(僧旻・法雲・智蔵)ら梁朝の学僧、道術を極めた後に浄土教へ帰依した曇鸞ほか、祖師たちが苦悩の中で道を求めた姿を描き出す。

①‐4 法華玄義 Ⅱ

☆シリーズ最新刊 !!☆
第4冊 [法華・天台部]
①‐4 法華玄義 Ⅱ

菅野博史/訳註

A5判 392頁 税込10,800円 本体10,000円 978-4-8043-8204-3 2013.02

中国仏教における教理・思想体系の研鑽・構築が最高潮に達した隋・唐代仏教で、華厳宗と並び称された天台教学――。本書は、その根本典籍『法華玄義』の全文を三分冊で読み解く第二冊目。
本書に収録する巻五上~巻九上のうち、巻五上~巻八上に、経題の「妙」の解釈の中、「迹門の十妙」の第四「位妙」の最実位から「本門の十妙」、さらに経題の「蓮華」「経」の解釈までを明かし、『法華玄義』全体の三分の二を占める五重玄義(各説)の第一「釈名」(経題の解釈)が終わる。続いて巻八上~巻九上に、第二「顕体」を七条で解説する中、第一の正面から経体を示す条より、第六の実相が修行の体であることを明かす条までを収める。

三論玄義・中観論疏 Ⅰ

第5冊 [三論宗部]
三論玄義・中観論疏 Ⅰ

奥野光賢/訳註

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「中観」を説く三論教学の綱要書と、中国唯一の中論註釈書の序~巻一下を収録(四分冊の第一冊)。

三論玄義・中観論疏 Ⅰ 吉蔵 撰

六祖壇経・臨済録・法眼録・無門関

第6冊 [禅宗部]
六祖壇経・臨済録・法眼録・無門関

齋藤智寛 ・衣川賢次 ・土屋太祐 ・丘山新 ・小川隆/訳註

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初期禅、唐代禅、宋代禅にわたる代表的な禅籍を収録。

六祖壇経  齋藤智寛 訳註  
臨済録  衣川賢次 訳註
法眼録  土屋太祐 訳註  
無門関  丘山新・小川隆 訳註

注維摩詰経 Ⅰ

第7冊 [経疏部〈般若・維摩系〉]
注維摩詰経 Ⅰ

木村宣彰/訳註

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鳩摩羅什とその門弟らによる中国最古の維摩経註釈書。巻一~五を収録。二分冊の第一冊。

注維摩詰経 Ⅰ 僧肇 撰

観経疏・浄土論

第8冊 [浄土教部]
観経疏・浄土論

西本照真/訳註

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唐代浄土教を代表する二文献を収録。日本の浄土信仰・思想に多大な影響を与えた。

観経疏 善導 集記
浄土論 迦才 撰

続高僧伝 Ⅱ

第9冊 [史伝部]
続高僧伝 Ⅱ

吉村誠/訳註

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義解篇三~八を収録。吉蔵ら主要な学匠の伝記集。六分冊の第二冊(続刊は第三期以降)。

続高僧伝 Ⅱ 道宣 撰

中観論疏 Ⅱ

第10冊 [三論宗部]
中観論疏 Ⅱ

奥野光賢/訳註

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中国唯一の中論註釈書。 巻二上~四下を収録。四分冊の第二冊(続刊は第二期以降)。

中観論疏 Ⅱ 吉蔵 撰

法華玄義 Ⅲ・観音玄義・法華経安楽行義

第11冊 [法華・天台部]
法華玄義 Ⅲ・観音玄義・法華経安楽行義

菅野博史/訳註

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天台教学の根本典籍、 法華玄義の巻八下~十下(三分冊の第三冊)と、法華経に関わる実践的註釈二書を収録。

法華玄義 Ⅲ・観音玄義 智顗 説
法華経安楽行義 慧思 説

注維摩詰経 Ⅱ

第12冊 [経疏部〈般若・維摩系〉]
注維摩詰経 Ⅱ

木村宣彰/訳註

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鳩摩羅什とその門弟らによる中国最古の維摩経註釈書。 巻六~十を収録。全二冊完結。

注維摩詰経 Ⅱ 僧肇 撰