唯識思想論考

唯識思想論考

唯識思想論考

袴谷憲昭

A5判
856頁
税込17,280円
本体16,000円
4-8043-0549-1
2001.08

唯識思想は大乗的指向のもと瑜伽行派(実修行派)によって次第に体系化されていく。本書は、主にチベットの伝承と文献の緻密な解読に基づき、その確立過程での諸問題と思想的特徴を明らかにする。著者自らが補足追記を施した主要18篇の旧稿と、書き下ろしの「序論」を収録。


《収録内容》

序 論 インド仏教思想史におけるYogacaraの位置
第1部 文献と伝承
 第1章 瑜伽行派の文献
 第2章 敦煌出土チベット語唯識文献
 第3章 チベットにおけるマイトレーヤの五法の軌跡
 第4章 唯識の学系に関するチベット撰述文献
第2部 文献研究
 第1章 三乗説の一典拠─Aksarasi-sutraとBahudhatuka-sutra─
 第2章 Bhavasamkrantisutra─解説および和訳─
 第3章 五種の修習に関する諸文献─和訳および註記─
 第4章 アーラヤ識存在の八論証に関する諸文献
 第5章 Viniscayasamgrahaniにおけるアーラヤ識の規定
 第6章 Mahayanasutralamkaratika最終章和訳
 第7章 玄奘訳『摂大乗論釈』について─チベット訳との比較による一考察─
第3部 思想研究
 第1章 Purvacarya考
 第2章 滅尽定─唯識説におけるその歴史的意義─
 第3章 *Mahayanasamgrahaにおける心意識説
 第4章 唯識説における法と法性
 第5章 唯識説における仏の世界─〈四種清浄法〉の構造─
 第6章 〈三種転依〉考
 第7章 〈清浄法界〉考