唯識文献研究

唯識文献研究

唯識文献研究

袴谷憲昭

A5判
824頁
税込18,360円
本体17,000円
978-4-8043-0572-1
2008.09

瑜伽行派(実修行派)による経典の伝持と解釈学、論典の成立と著者伝承、註釈や翻訳の問題点など、その真相に果敢に迫る。著者自らが補足追記を施した25篇の旧稿と、書き下ろしの論文3篇(「序」)を収録。


《収録内容》

序 仏教心意識論序説
 1 フラウワルナー教授の識論再考
 2 「四食」「四識住」文献の予備的一考察
 3 唯識思想の経証としての『厚厳経』

本論 論稿集成
 1 MSに対するAsvabhava註釈の特徴─チベット訳を資料として─
 2 『大乗荘厳経論』第九章第五六─七六頌のアスヴァバーヴァ註釈
 3 Asangaの聖典観─Abhidharmasamuccayaのdharmaviniscaya章について─
 4 『阿毘達磨集論』「法決択」章の一節について
 5 『大乗荘厳経論』散文箇所の著者問題について
 6 チベット訳『摂大乗論会釈』所引の一頌について
 7 弥勒請問章和訳
 8 史的観点による「弥勒請問章」の一考察
 9 スティラマティとシーラバドラ
 10 初期唯識文献研究に関する方法論的覚え書
 11 『転有経』の検討
 12 インド仏教における中観・唯識宗研究
 13 『大乗荘厳経論』第一四章第三四─三五頌のアスヴァバーヴァとスティラマティとの註釈
 14 bhoga-nimitta考
 15 〈自性清浄〉覚え書
 16 ラトナーカラシャーンティの転依論
 17 チベットにおける唯識思想研究の問題
 18 マイトレーヤ伝承の再検討
 19 〈法身〉覚え書
 20 唯識文献における無分別智
 21 如来蔵説と唯識説における信の構造
 22 実修行派の経典背景の一実例

結 対照校訂テキスト
 1 チベット訳漢訳対照『摂大乗論』「序章」「衆名章」アスヴァバーヴァ註釈
 2 『解深密経』の新旧両チベット訳─初期チベット翻訳史についての覚え書─
 3 新旧両チベット訳対照『解深密経』