『般若心経』成立史論

『般若心経』成立史論

☆ 『心経』成立の真相に迫る研究書☆
『般若心経』成立史論 ―大乗仏教と密教の交差路―

原田和宗

A5判
448頁
税込9,180円
本体8,500円
978-4-8043-0577-6
2010.07

我が国で最も親しまれている仏典『般若心経』。しかしながら、その抽象的な文章は人々を悩ませてきた。この聖典はいったい何を伝えようとしているのだろうか? 本書はその真意を解明すべく、『心経』に初めて本格的な文献学の手法を適用し、学術的立場から文章本来の意味や、成立の背景を解き明かした研究書である。
 『心経』の一字一句を経典・論書・仏伝など様々な仏典の用例と照らし合わせ、テキストの背景にある文脈を明らかにし、作者像と製作者の意図を導き出すという研究方法から浮かび上がるのは、『心経』が、大乗仏教と密教が共存する中で生まれた《マントラ文献》であり、決して「空思想」を説く目的で作られた圧縮型の般若経典ではないという事実である。
 『心経』の真意を知り、より深く理解したい読者のための一冊!


【目次】
第1章 序論―『小本・心経』研究の進め方
第2章 予備的考察
第3章 第一〈観察〉節―散文部分【起】節
第4章 第二〈空性〉節―散文部分【承】節
第5章 第三〈般若波羅蜜多依存の四特性〉節―散文部分【転】節
第6章 第四〈真言としての般若波羅蜜多〉節―散文部分【結】節
第7章 第五〈般若波羅蜜多心呪〉節