仏教思想論

仏教思想論 [上]
A5判
512頁
税込10,800円
本体10,000円
4-8043-0559-9
2004.03
上巻では、まず、原始仏教から大乗仏教に至る仏教思想の展開とは、仏教から非仏教への転落の過程、すなわち、インド思想の主流をなす自己(基体)の肯定に落ちていく過程であることを論じる。次いで、瑜伽行派が用いる主要な概念について考察し、その思想の理論構造がdhatu-vada(基体説)であり、非仏教的なものであることを論証する。
〈目次〉
第1章 仏教の批判的考察
第2章 瑜伽行派とdhatu-vada
第3章 アーラヤ識に関する一考察
*下巻では、上巻に引き続き、『宝性論』の種姓論、瑜伽行派の一乗思想、『勝鬘経』の思想的立場、などについて考察します。
【既刊関連書】
仏教思想論[下]
松本史朗 著 A5判 544頁 税込13,650円 ISBN 978-4-8043-0585-1
法華経思想論
松本史朗 著 A5判 768頁 税込16,800円 ISBN 978-4-8043-0578-3