①-3 続高僧伝 Ⅰ

①-3 続高僧伝 Ⅰ

新国訳大蔵経[中国撰述部]
第3冊 [史伝部]
①-3 続高僧伝 Ⅰ

吉村誠 ・山口弘江/訳註

A5判
432頁
税込10,800円
本体10,000円
978-4-8043-8203-6
2012.09

七世紀中頃に成立した『続高僧伝』三十巻は、南山律宗の道宣(596-667)が当時の文書や碑文の記録、伝聞等を渉猟して著した仏教史の第一級史料である。本書は、皇帝菩薩と呼ばれた梁武帝の治世から、浄土教・禅宗黎明期の北魏(曇鸞・達磨など)、天台大師智顗が出た陳・隋を経て三蔵法師玄奘の唐初まで、この中国仏教全盛期に活躍した高僧たちの伝記を集成したもので、列伝体の形式を採り、訳経・義解・習禅・明律・護法・感通・遺身・読誦・興福・雑科声徳の十篇から成る。
『Ⅰ』は巻第一~巻第六の訳註であり、翻訳に従事した訳経僧の伝〈訳経篇〉、教理究明に努めた学僧の伝〈義解篇〉を収録する。不遇の中で貴重な経論を訳した真諦三蔵、中国に居ながら梵語に通じてインド人僧の翻訳を支えた彦琮、史実としての玄奘三蔵のシルクロードの旅、梁武帝と三大法師(僧旻・法雲・智蔵)ら梁朝の学僧、道術を極めた後に浄土教へ帰依した曇鸞ほか、祖師たちが苦悩の中で道を求めた姿を描き出す。